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  • 2016.06.21 Tuesday
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店番日誌ディープ・Kは見ていた

Kは見ていました。
ニヒル牛が開店した2000年から、ニヒル牛2が開店した2005年から。
多分、すべての展示を、私よりよっぽど隅々まで。
「じゃまだ」
私は割合頻繁に、Kに言っていたと思います。
「どいて」
とも。
古い友人でもあるKは、そのくらいの発言ではびくともしない強さなのは知ってたし、実際ひょろっと立ってればとても邪魔な事もありましたし。ていうか、大概、邪魔でした。
ニヒル牛の作家さんや常連さんなら、ひょろっとしてむさい男、Kに会った人も多いんじゃないでしょうか?
だけど、私はKが撮影するのを止めませんでした。
展示スペースは基本的に撮影はOKだし、Kは、作品を気に入れば必ず購入していたし、なにより、Kの撮った写真を見せてもらうのが楽しみだったのです。
出会った30年前からカメラを持っていたKは、例えばデビュー前のたまのメンバーとその回りのミュージシャン、熱心に撮影に出かけていた電車と風景の写真を見せてくれて、そのKの写真は、とても美しかったのです。
Kは石川を沢山撮っていて、そこに写っていたのは尻を出したりおどけた顔をした、基本的にはすべて今と代わらない石川なのですが、もっともっと生でバカで切ない石川でした。
Kの写真には胸を打つ孤高の視線と、恐ろしい無邪気さがあります。
それは少し寂しい程なのです。
その視点がニヒル牛の展示を、どう写していたのか、見せてもらえるのなら、ちょっとくらい邪魔臭いのは我慢しようじゃないか・・・。
で、いつ見せてくれるんだ?
と思いつつ、3年が過ぎ、5年が過ぎ、10年が過ぎ、15年・・っておめえ、いい加減にしろっ!!
Kは、そういう奴なのです。
時間の流れが私達とは全然違うのです。
10年ぶりに会った友人に「あ、これこないだの約束の」と、ポケットからなんかつまんない物を、昨日の続きの様に渡したという、そんな伝説も多分本当です。
だけど、ほんと、いい加減にしろ!
ニヒル牛2は、今年いっぱいで無くなってしまう。
もう、その溜め込んだ写真を、みんなに見て貰え!てめえふざけんなよ。おめえと違って私達は時の流れの中にいるんだ!!

Kは、了解しました。
ニヒル牛2、10年間の展示の中から、Kの基準で選んでもらった写真を、みなさんにいよいよ見てもらいます。
これは、ニヒル牛15年間の歴史で始めての、ニヒル牛作家で無い人の展示となります。
もっとも長くニヒル牛・ニヒル牛2を見ていた、これはお客さんの展示なのです。

『Kは見ていた』カブラギの初写真展。
9/11から9/23
この時にあわせて『そして、ニヒル牛2で売っときたい物』(仮題)のバーゲン展を同時に開催したいと思っております。

頼んだよ。カブラギ。


近影です。



 

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  • 2016.06.21 Tuesday
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  • 14:52
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石川ある
いしかわある 西荻窪 ニヒル牛・ニヒル牛2オーナー 埼玉県所沢市出身。ニヒル牛2では、今『旅の本展』開催中!

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