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  • 2016.06.21 Tuesday
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店番日誌ディープ・『さいごの野あそび』前編

先週はお休みしてしまいました。
のぞきに来て下さった方、申し訳ありません・・。
夏の疲れが出てしまった、そんな風に思って下さるとありがたし!ありがたしです!!
今回はなんか、まだ、だらーっとしてはおりますが「少し痩せたんじゃない?」と街で評判の私が、休みなどなかった!としれっと書かさせて頂きます。
おっす!!

『Kは見ていた』も後半戦。
次に控えますのは、ニヒル牛2セレクト展『さいごの野あそび』です。
さいごの野あそび・・。
美しくて切ないタイトルじゃありませんか?
これは最初、今度発行される2コの本タイトルの予定でした。
ニヒル牛マガジン編集長であり、アカペラアイドルユニット、エーツーの2コでもある彼女は、植物をとても愛しています。
草花の名前はもちろんよく知っているし、確かなんか育てていたし、果物でジャムやジュレを作ったりと、そんな一面もある2コちゃんなのです。
彼女は、野花や草を摘んで、それをもこんもりと盛り上げた土の上に飾って食べられないケーキを作る『野ゲーキ』という野あそびをやっていました。
そんな乙女遊びは、乙女ぞろいのこの界隈で一部流行って、私なんかは「はあ」という感じで見ておりましたけどね。
可愛いもんだなとは思ってましたが、食べられないケーキなんて、このあるは対して興味持てませんわよ。
それでもビジュアルも楽しいし、野ゲーキの本を作ろうか、そしたらみんなに声かけて、旅行先で色々野ゲーキ作ったりしとくか?
なんて考えていた時に、2011年3月11日の震災がありました。
そして、原発の事故がありました。
私はやはり、あの日を境に自分の世界は変わったと思っています。
価値観や、大切な事の順位。人との係わり、未来。
すべてが変わったと思っています。
あの直後の、大きな影に覆われた様な気持は、これからもずっと続いていくのだと。
私達は話しました。
野原を、土や植物を、今までと同じ気持では見られないねと。
なんてひどく悲しい事なのだと。
2コの作る野ゲーキは、土をガシガシ掘って、水滴に濡れた花を集めて、しゃがんで手でぽんぽんと触って。
2コの話す野あそびは、花を摘んで色水を作って、なんなら蜜を舐めて、唇の下に花びらをつけて・・・。
私達は、もしかしたら、野あそびを、失ったんじゃないだろうか。
『さいごの野あそび』
言葉を考えたのは私です。
これしか無いくらいに思っていました。
タイトルは決まって、かなり時間が立ってからになりましたが、本の制作が始まりました。
今回は美しい本にしたい。
そのためには、印刷会社に頼むのでは無くて、私達が紙遊びの天才だと思っている、クイーンズホテルアンティークのりみちゃんに声をかけよう。
植物のイラストは、くす美に頼もう。
そして、2コは植物の事を考えて、野あそびを思い出して、自分の故郷をもう一度歩いて、文章を書き始めました。
植物と改めてがっしりと見つめあった彼女が書き上げて来た原稿。
私はそれを読んで、ああそうなのかと。
それは、私の考えたタイトルが持つセンチメンタルとは、随分と離れていたのです。
むせ返る草の匂いや、指の先でつぶれたべたべたとした蕾、指を染める花の残骸の色。
子供の頃の原風景は、今も続いて。
歌ったり倉庫で働いたり恋人と別れたり。
2コは植物の中に立ったまま、今もずっと生きている。
残酷なほどに生々しく強い、とてもとても強い、それは2コと植物の物語りだったんです。
終わりではない。ずっと続いていく、植物との共存のお話し。
「2コ、これは、さいごの野あそびじゃないね」
「あるさん、私はやっばり野あそびやめないよ。覚悟はもちろんいるけど」
本のタイトルは変えよう。
『2コの野あそび』
展示タイトルは『さいごの野あそび』のまま。
それはニヒル牛2の最後とリンクするし、私はこの言葉から浮かぶ、しんとした草原、流れる風と雲、揺れる木の風景がとても好きなので。
ここで散々野あそびをしてきた。
この無くなっていく建物みたいな野原は、多分もう二度と無い。
だから、私にはこれは、やはり『さいごの野あそび』なのだ。

本、『2コの野あそび』は、恐ろしいほどの手間ひまをかけて、今制作中です。
沢山は作れません。
美しくてかっこよくて、宝石みたいな本になりそうです。
りみちゃんとみんなが、それこそ真剣に遊んで、作り上げていく本です。
絶対に捨てられない、宝物の本。
見て頂くのが、楽しみで仕方ありません。


さて、ニヒル牛2『さいごの野あそび』
これに参加する作家さんは、すべて私が声をかけてお願いいたしました。
来週は、参加作家さんのご紹介を致します。


 

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  • 2016.06.21 Tuesday
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  • 18:22
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石川ある
いしかわある 西荻窪 ニヒル牛・ニヒル牛2オーナー 埼玉県所沢市出身。ニヒル牛2では、今『旅の本展』開催中!

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